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予防歯科

虫歯や歯周病の予防は、なぜ大事なのか


虫歯も歯周病も、重症化すると治療が大掛かりになり、そのために必要な期間も費用も大きくなっていきます。また、痛みを始めとする症状も増えていきます。
そういった事態を防ぐためには、予防が欠かせません。定期的に予防に来ていただくことで、歯を長く健康に保てることを実感していただけますので、まだ予防を始めていない方も、ぜひ当院へお越しください。

意外に知らない唾液の働き

唾液の働きは、消化の手助け以外にも

  • 再石灰化という、酸化して失われた歯面を修復しようとする働き
  • 酸の度数やアルカリの度数を一定に保つ働き
  • 殺菌と抗菌作用があり、虫歯菌などの余分なものを排泄する働き
  • エナメル質、象牙質で構成される歯の表面を強くする働き
  • 歯や粘膜を保護する働き

など、歯にとって非常に大切な働きがあります。

ネバネバの正体は「バイオフィルム」

歯垢が成熟すると、歯面に「バイオフィルム」という膜が生成されます。

  • 歯面に付着し、頑固に付着したバイオフィルムは、普段の歯磨きでは取り除けません
  • 抗菌剤(歯磨き粉やマウスウォッシュ)などの薬剤が歯面まで浸透するのを妨害します
  • 細菌が増殖し酸性度が高くなると、歯に非常に悪い影響を与えます

など、非常に虫歯になりやすくなりますので、歯垢は早い段階で除去するように心掛けましょう。


口腔中では、酸が歯を溶かす作用と、歯を守る作用が同時に行われています。

そして、このバランスが保たれていれば歯は健康な状態です。しかし、バランスが崩れると、歯面からカルシウム成分がしだいに溶け出して虫歯になってしまいます。

浜瀬歯科室では、普段の歯磨きの仕方から、PMTCやフッ素コーティングなどの、患者さまの状況に合わせた予防方法をご提案しておりますので、お気軽にご相談ください。


予防歯科の流れ


Step1問診

患者さまの普段の食事や体調などの生活環境をお伺いしながら、歯の健康に影響する様々な要因を模索していき、今後の予防歯科診療を進めていくための参考にさせていただきます。

Step2検査

唾液検査を行います。患者さまの唾液の働きを検査することにより、虫歯や歯周病などになる可能性や、今後の予防対策を立てるうえでの材料になります。

  • ミュータンス菌
  • ラクトバチラス菌
  • 唾液の緩衝能
  • 飲食回数
  • プラーク(歯垢)の蓄積
  • 唾液の質と量
  • 喫煙
  • 歯周病進行度
  • 歯周病菌

その他、虫歯や歯周病の検査などを行います。

染め出し

歯の汚れている箇所を施行染色液により染め出し、歯垢など汚れの付着状態をチェックします。


Step4研磨

研磨ペーストを注入or塗布し、歯面を丁寧に磨きます。磨きづらい歯と歯の隣接面の汚れは、専用のチップでこすり落としていきます。
歯と歯肉縁下の汚れをラテックスゴムのカップやブラシで落とします。

Step5歯垢・歯石・着色除去

「染め出し」の結果を参考にし、汚れのついているところを綺麗にしていきます。

  • 専用の器具から、炭酸ナトリウム塩を吹き出し、歯面の汚れや、煙草のヤニ、茶渋、ステインなどの着色をとり除きます。
  • 歯石の付着がある場合には、専用器具で歯石をすみずみまで取り除きます。

Step6洗浄

歯面に付着した研磨剤を洗い流し、歯周ポケットも洗浄していきます。

Step7フッ素塗布

フッ素は、歯を溶かす酸への抵抗力を強める作用があり、虫歯を予防する効果が期待できます。
専用のジェルを使用して、歯と歯の間や表面を丁寧に磨いていきます。

Step8ホームケアアドバイス

これまでの過程を基に、今後どのようにすれば虫歯や歯周病を予防できるかをお話しさせていただきます。
また、定期的なメンテナンスを行うことをお勧めしています。

唾液検査について

予防でご来院された際、歯磨き指導や歯石除去はもちろん行いますが、当院ではそれに加えてご希望の方には「唾液検査」を実施しています。
唾液検査をすることで虫歯や歯周病のリスクがわかるようになり、ご自身の口腔環境に合わせて、歯磨きの仕方を工夫する、フッ素を塗る、銀歯ではなくセラミックで被せ物を作る、メンテナンスの頻度を高める、デンタルリンスを使うといった予防策を講じることができるようになります。


費用 2,200円〜(税込)

3DS


抗菌剤やフッ素等を歯面に塗布させます。
歯の型をとって、透明な薄い樹脂で作り、 中に「虫歯菌を除菌する薬剤」を入れて使用します。

PMTCによりバイオフィルムを除去した状態で使用すると、 薬剤の浸透が良く、効果的です。

シーラント


虫歯になりやすい奥歯の溝を、予防的にプラスチックでシールします。


虫歯になりやすい奥歯の溝をプラスチック樹脂で埋める方法です。
これにより、食べかすなどがたまりにくくなり、 虫歯の予防に効果が期待できます。

小児歯科で子どもたちの虫歯予防にお勧めしています。

患者さま一人ひとりに合った予防を

定期的に予防でご来院いただくことで、その患者さまのお口の中に潜むリスクを把握し、それに合った予防ができるようになります。
場合によっては磨き残しを把握するために染め出しをすることもあります。また、ご家族で通われている方も多く、そういった場合には、例えば親御さまが歯周病で歯を失っているので子どももそのリスクが高いことを踏まえて予防処置をすることができます。
そういった細かい対応をするために、当院では予防・メンテナンスのために30分から60分程度の時間をお取りし、完全個室で各種処置を行っています。

患者さまがご自宅でできること


夜寝る前は、時間かけてしっかり歯磨きをするようにしましょう。

また、夜は糖質を控えることも大切です。
さらに、喫煙していると歯周病のリスクが高まるため、当院では歯周病が悪化している方には禁煙をお勧めしています。

毎日の歯みがきだけでは行き届かない部分を歯科医院の予防歯科を利用することが大切です。
また、虫歯ができる原因や条件を知ることにより、自然と予防の意識が芽生えてきます。 あとはほんの少しの努力や心がけで、いつまでも健康な歯を守ることができるのです。

生涯、1本でも多く自分の歯を残せるように、私たちと一緒に予防に取り組みましょう。